2011年5月8日日曜日

建築現場

今ダッカは、建設ラッシュでもあります。
それはもう ものすごい建ててます。夜中の工事だってへっちゃらです。
おれの睡眠を妨げるように、ガンガンやってます。ただでさえ暑くて寝苦しいのに。

RC造(鉄筋コンクリート造)の建物がほとんどで、
柱、床はコンクリート造、壁はレンガで積んで
モルタルで適当に固めています。
『あれ、梁は?』… そう、約半数以上の建物には恐ろしいことに梁がございません。
しかも、フラットスラブとしてしっかりと設計されたものとは思えない薄さのスラブです。
マッチ棒の上にペラペラの板が乗っかっている印象を受けます。

加えて、工事現場も酷い状況。
まず目に付くものとしては、鉄筋の扱いが酷い。
太い鉄筋だろうが、ぐにゃっと180度折り返して保存していて、
それをたたき棒のようなもので無理やり真っ直ぐに直して使っています。
曲げた鉄筋を無理やり直して使うのは、日本ではご法度!
むろん地面から浮かせて保存なんてしてません。水溜りに浸かったまんまです。
きっとその位置をずらして配筋なんてしてないだろうから、
地震があったらスパッと、柱がせん断破壊するんではと思うと怖い!

僕の住んでいる家も、そんな感じだから、(同じデベロッパの工事現場を
視察してきたがやっぱりやり方は一緒)恐ろしい…。
階がぺしゃんこになったら、ワタクシも無事では済まないワケで…
建築隊員としてこの国に来てて建物にやられたら恥ずかしいよなあ。

今、建築ラッシュのダッカでこのような工事が横行してると、
将来 地震で倒壊する建物だらけになることを考えると、
これはこの国の『危機』なのかもしれません。
シェルターなどの一部の建物の耐震性も重要だと思う一方で、
このようなあたりまえの建築のベースアップが必要と思えてなりません。

ところで、『このブログ、しばらく更新されてないのに、なんでいきなり5月の記事が?』
と気づいた方!鋭い!メンドクサガリアンが全快です。
5月の記事を9月に書いてます。へへへ。まあ、いいじゃん。

『メンドウクサイ』は人類の大敵ですねえ。

2011年4月15日金曜日

バングラデッシュシュシュシュシュ!

アチョッス!
バングラデシュに着いて、暫く経ちました。

街の一コマ
ここは、間違いなく、暑い国です。
そして、人ばっか!至る所に人間が潜んでいます。

元々バングラデシュは、日本の4割程度の国土に対して1億6千万超が
住んでいるので、人口密度が高いんですが、首都のダッカにはどんどん人が
集まってきてるようで、無計画に乱開発が続いています。
(街を歩いていて仲良くなったやつ曰く、一日に2千人増えてるとのこと)


そんなですが、今のところ「悪いヤツ」には会っていません。
基本的に過剰に親切なヤツらばかりです。
歩いていると、「ボンドゥー(友達)!」と声を掛けられます。
立ち止まって話を始めようモンなら、どんどんベンガル人が集まってきて
気づくと20人くらいに囲まれているときもあります。
この街では、人から逃れることはできません。
会話が盛り上がると、必ず電話番号を聞いてきます。(当然教えませんが)
このへんのマメさは見習いたいモンですね。
青空教室にて。漢字等を書いてあげると、
おれにもおれにも、って
束になって襲い掛かって(?)きます。

こんなにノリのいいガキンチョもいます。
カンフーを仕込みました。
鳥のモニュメント前で 弟子と。
妖怪No,4「怪鳥パキィ」
あと、こちらの人は、外国人が珍しいのか、基本的に”ガン見”してきます。
こちらが”ガン”を返すと一瞬視線を外しますが、すぐまたスゲー見られます。
それでも野郎はまだいいです。
女性陣はなめるように見られると嘆いてました。
デパートの着ぐるみ(ミッキーマウスもどき)も激しくセクハラしてくるらしいので、
バングラデシュに行く女性は気をつけたほうがいいですね。
被害者から許可が出たので、
犯行現場を押さえた写真を載せます。
妖怪No,5「セクハラミッキー」。デパートに出没。

ダッカは意外と都会で、ものが揃うことが分かりました。
お金さえかけて、モノを選ばなければ、
日本での生活とそれほど変わらないものが手に入るかもしれません。

おしゃれなカフェやレストラン、デパート、映画館、動物園などもあります。
でっかいバザールもあり、ショッピングが楽しみですよ。
片や、古い町並みもあるので、街歩きには退屈しなくて済みそうです。
オレ様と仲間たち。ダッカには綺麗なカフェもあります。
「ピンクパレス」
変な場所を想像した人は脳が煩悩だらけですね。
ここはただ色がピンクなだけの宮殿です。
チリアカナ(動物園)にて。
妖怪No,6「ザ・カッパ」
動物園の動物よりスゲー見られました。
ダッカの街は、想像していたよりもさらに汚いです。
ゴミなんか、みんなその辺に捨てます。
そのうち写真でもアップしますが、側溝はありえない位に濁っていて、
緑、青、黒と、悪い意味でカラフルです。絶対にドブに落ちたくありません。
ちょっぴり汚いバングラデシュの町並み
雨季にはその側溝があふれ出して冠水するというから、ゾッとします。
時にはその水溜りに足を突っ込まなくては進めないから。
日本のみなさん、日本はとっても綺麗な国ですよ!

線路沿いのスラム
ち○こ丸出し
バングラに着いてから、1ヶ月近くは現地に慣れる研修が続きます。
メインは語学の研修で、到着後2週目~3週目はホームステイに出されます。
ホームステイにはJICAの車で、「ドナドナ」のようにひとりづつ降ろされていきます。

オレの降ろされたところは、見た目が廃墟でした。
そーとー覚悟しなければならないなと思って扉をあけたら、全然綺麗です。
ホームステイ先のお父さんは、国連の仕事をして見える方で、しっかりしています。
家族構成は、お父さん、かなりボリュームのあるお母さん、
大学生、高校生のコンピューターゲームが大好きな息子2人と、その従兄弟1人です。

ホームステイの家の中で
どんな生活かというと、
朝、『ぺたぺたぺた…』という音で目が覚めます。
実はこの音、家のヲヤジが家中を走る音で、
一時間くらいずっと走っています。
なぜわざわざ家の中を走るんでしょう?
歯磨きするにも、手を洗うにも、そのランニングコースを横切らなければ
ならないので、ランニングヲヤジが通過した直後にタイミングを見計らって
あさの身支度をしなければなりません。変なヲヤジ。(とってもいい人です)

ここで出る朝ごはんがとても美味で、特にオムレツとルティ(薄いナンみたい)
の組み合わせが最高です。食後には砂糖が一杯入ったチャー(紅茶)を飲んで
家を出ます。

昼までは、ヒードラングエッジセンターという語学学校で適当に時間を過ごします。
語学学校にて
それから、適当にご飯を食べたり、ダッカの行きたい場所に行ったりして、
6時ごろホームステイ先に帰ってきます。

帰ってくるなり結構重いナスタ(軽食)が出ます。
だいたいは、朝食のメニューと同じものが出ます。
これまたウマいです。(たまにクッキーが出たり、フルーツが出たりします)
食後には、またチャーが出ます。この時点で腹は一杯です。
ホームステイ先の大学生
それから10時半くらいまで、みんな思い思いに過ごします。
ゲーム好きの息子達とゲームしたり、映画を見て過ごします。

その後、夜の10時半から遅い晩飯が始まります。
腹いっぱいのところへ、大量のトルカリ(カレー)を盛られます。
味はおいしいんです。腹が減っているときに食べたいですね。
残すのも悪いので、必ず平らげてました。
この生活を続けたら、間違いなくデブります。

あるとき、食後の時間にヲヤジが大量の古い写真を持ってやってきました。
何をするかと思えば、彼は一枚一枚その写真を説明を始めるのです。
その数、500枚以上!昔オレは国連で仕事をしていてその時の
写真だーといっていました。(それはすごいことですが)
大人なオレは、話を丁寧に聞きました。
聞き取れない言葉で喋るのでグッタリ疲れます。
その後ヲヤジは、「ワンミニッツ(ちょっと待てって意味だと思う)」といって
部屋に戻ったかと思うと、さらに500枚程写真を持ってやってきました。
オレは基本ノーと言えない性格です。加えて、ヲヤジもいい人なので、
断れずにさらに長時間話を聞くことになります。

…もう寝かせてくれ。

蚊帳の中で眠ります。
でないと刺され放題です。
健康管理官曰く、バングラの蚊は世界最強らしいです。
でも、とにかく楽しい家庭でした。
特に次男の子が人懐っこくて、話しやすくて、クリケットのルールとかも
教えてもらえました。これからダッカに住むことになるので、
チョイチョイ遊びに行こうと思います。

アリガトー、楽しかったよー!


ホームステイ先。
料理も美味しいし、みんな頭いいし、
凄く気分よく過ごせました。

来週からはホームステイも終わり、いよいよ活動に向けて準備して行きます。

建設現場が沢山あります。
日本の建設現場とのあまりの違いに愕然とします。
オレの職種は建築なので、活動の先が思いやられます。
暫く住むことになるドミトリー。豪邸です。
最初は綺麗だと思わなかったけど、かなり良い所。
プライベートはないけど、エアコンあり、ジェネレーターあり、
そしてなにより仲間がいるのがいいですね。

必殺チョークスリーパーホールド

2011年3月26日土曜日

Voyage

ちは!
ついにバングラデシュに出発です!
青年海外協力隊に応募して、二度落ちて、受かって、駒ヶ根で研修して、
そして今日出発するわけです。
見守ってくれた家族、友達に感謝しながら、出発の準備をしました。
思えば研修が終わってから準備にかけられる時間が余り無く、
忙しい2週間を過ごしました。買えるものは買い漁り、
限られた日で合える友達とは会いまくりましたね。
無事帰ってこれるとも限らないので。ま、濃い2週間でした。
その間に髪の毛を切ったんですが、美容師さんと意思の疎通が
上手くいかず、「コボちゃん」にされました。完全に刈り上げです。
鏡を見るたびにため息が出てくるので、鏡を見ないようにしていたら、
久しぶりに見ると鼻毛がぴろーんと伸びていました。

で、今日からですが、同じ隊次の8人と成田で合流して、
一度タイのバンコクで一泊してバングラに行く予定です。

東京で前泊したんですが、
前に勤めていた設計事務所の暖かい仲間達と飲みに行ったり、
大学の友達と飲みに行ったり、
出発がまだ先のほかの国に行く人と飲んだりして、
元同僚の送り出し会。尊敬する上司や先輩、仲間のいる気持ちのいい職場でした。
無事帰ったら、また飲みましょう。


大学からの親友よしお。マラソン続けます。
KTCの仲間再び

 東京最後の夜を楽しみました。空港行きの終電を逃したりして、これから出発なのに
かなり寝不足お疲れ気味。空港には、おれのカアチャンまで来てくれました。
下の写真の、若草色のコート着た人がそうです。
みんなに、
「てつはお母さんはきれいなのに、なんでそんな顔に生まれてきちゃったの?」
とお褒め(?)の言葉を頂きました。
カアチャン、みんなが『綺麗』だってさ!喜んで!
ちなみに、右端の人はおれの父ちゃんではありません。
一緒にバングラに行くシニアボランティアの方です。
bangla軍団+おれのカアチャン
タイの空港に着くなり、おれはみんなとはぐれ、
早々に携帯電話の無い不便さを思い知ることになりました。
ホテルに電話をかけて誰かがチェックインしたか調べたり、
あちこち歩き回ったりして、一人ぽっちがこんなに心細いものだと
久しぶりに痛感しました。
ここで解ったのは、どうやらおれの英語はイケてないということ。
タイ人になかなか通じません。英会話教室では通じたのに。
伝えようというスピリッツ(真心)が足りないんでしょうか?
知ってるタイ語「こんにちは(サワディーカップ)」と「ありがとう(コップンカップ)」
でどう切り抜けろと?と思っていたら他のメンバーが僕を見つけてくれました。
1時間ぐらい時間を無駄にしてしまったので、申し訳ない気持ちで一杯です。
そして、「全然大丈夫だよ」と声を掛けてくれるみんなに感謝!
日本を出て早々にダメダメ君発揮で反省です。

ま、反省はしつつも楽しまなくては損なので、街に繰り出します。
旅行者にはおなじみのカオサンや、スクンビットで、
ウマい(庶民クラスの)タイ料理を満喫しました。
レストランもいいけど、こういう所では、屋台が楽しくてよいですねー。
パッタイやフルーツの食べ歩きの楽しいこと!
連れの一人はサソリの干物みたいなのも食ってました。
その後はタイ式マッサージ(いかがわしいのではないよ。オレハ、
ソンナトコイキマセン。)でリラックス。
そんなこんなで先進国最後の夜(?)は更けてゆきます。

おなじみ、パッタイ。ハンパなくうまいですよ。安いし。
「バングラに行ったら、こういうもの食えないねえ」とか言いながら
タイ料理をむさぼり食う連中

そうそう、圧巻は、そこで泊まったホテル!開放的でセンスのいいエントランス!
超趣向を凝らした中庭!
その中庭を見下ろす配置の、すばらしく広い、カッコいいベッドルーム!
なんかエロい感じにバスルームとベッドルームの間に窓まで付いていて、
ひとりで泊まるのが申し訳ない気持ちになってきます。
。オレがこれまで泊まったホテルの中で、ピカイチ。
どうよ、この広々としたエントランス。JICAめ,なかなかやってくれます。


楽しさ満載のタイに後ろ髪を引かれながら、今度はバングラデシュに向けて出発です。
「やべえ、ホンとにバングラデシュにいっちゃうよ~」とか言いつつ、
ちっとも現実感がありません。どんな世界が待っているんだろう。

池?とかと思ってる場所で飛行機は高度を落とし始めました。ホンとに首都か?
なんか、やべえ所に来てしまった感というか、妙なテンションの高さで空港に到着です。
バングラデシュ到着寸前。
妖怪No,3「怪人ハナクチビル」
空港を出ると、意外と都会で、車に荷物を押し込んでドミトリーに移動。
そのドミトリーは、タイのホテルが良すぎたのか、キチャナク感じました。
あのホテルのあとで、コレかーと。JICAめ、なかなかやってくれます。
あとで分かるんです。それでもここがとても恵まれたところだということが。

2011年3月24日木曜日

駒ヶ根訓練所

久しぶりの更新となりました。地震と津波の被害が甚大で、
テレビから流れてくる映像はどこか現実離れしているんだけど、事実なんだよなあ。

この2ヶ月あまりの間、何をしてたかとゆーと、
3月中旬まで長野県の駒ヶ根で語学を中心とした訓練をしてました。
閉鎖された極寒の駒ヶ根での訓練は楽しいことがいっぱい。
人生を振り返っても、こんな共学の林間学校のようなキャピキャピとした生活はなかったなぁ。
おれも歳も歳なので、変態スケベオヤジにならないように気をつけました。
ま、性格的にはそうはならない性格なんだけどね。

一日のスケジュールは、朝6時半に起きて、朝礼のあとに朝飯。
休憩したあと午前中は語学の授業が行われます。大抵、何人かは睡魔と闘ってる。
昼飯を食って、また授業。語学授業は、毎日5時間程行われ、ガッツリと宿題も出ます。
バングラ軍団
その後「ボランティアとは…」とかの講義もあり、カリキュラムが終わるのが5時くらい。
しばらくして、早い時間(6時くらい)に夕飯があり、消灯まではフリータイム、というか勉強タイム。
この間に宿題をこなしたり、体育館とかで遊んだりします。
ここのすばらしいところは、施設内部に体育館があり、運動したい仲間がすぐに見つかり、
集まれること。普通に仕事してたら、こんなに簡単に仲間は集まりにくいだろうな…と思います。
特にバレーボールが楽しかったけど、他にもバスケや野球、フリスビーや羽子板のようなものまで
幅広くできて、毎日のように運動してました。
気づけば体脂肪率もひと桁を叩き出し、健康児になっていて、プラス、
恐ろしく規則的な生活なので、毎日ウ○コもほぼ同じ時間に出るようになってました。
しかし、夕飯が早いので、夜中に腹の減ること減ること。
夜中に食べるチョコレートのうまさといったらもう。(→虫歯になりました。)

その他にも所外活動があったりとか、色々な係りがあって、なかなか忙しい日を過ごせます(でも、フツーに仕事してたときのことを考えると、間違いなく楽だけどね)。
おれの場合はこの役割を掛け持ちしていたので、提出するもの+話をまとめる仕事があったのですが、まあそういうものにもやりがいを感じれるので、よかったですね。

雪に埋もれる仲間たち
あと、週一日の休みの日は仲間で遊びに行ったりとか、わりと自由でした。

ベンガル語を学ぶクラスはそんなに数はないので、(今回は8人)家族みたいに過ごしました。
正直、最初に会ったときは(濃いやつばっか!)と心の中で思いましたが、一緒に過ごしてみると
気持ちのいい連中です。

バングラ飯いただき隊
いただき隊その2

この2ヶ月は、ほぼ研修所から出ずに過ごします。なので、みんな顔見知り。
おれはカメラを持ち歩かなかったのでバングラ軍団の写真しかありませんが、ほんとに
多くの友達が出来ました。まじで、楽しかったです。

追伸。あとから考えると、年頃の若い男と女が200人弱、閉鎖された空間に詰め込まれるので、
俗に云われる「駒ヶ根マジック」がおきるのもうなずけます。
妖怪No,1「ヒトリデイキテイケルモン」
おれにマジックはありませんでした。まあ、そりゃそうでしょうね。

なんかの打ち上げ
変身前
…変身後
妖怪No,2「風の妖精」

アジアの妖怪ども。バングラ軍団まじでアホばっか。

みんなを集めて、とんぼ を熱唱した。まじ気持ちよかった
ライヴ後のやりきった表情ですねぇ。おれら
隣は、マブダチになったたっちゃん。
卒業式。成田空港でまた会おう!

2011年3月23日水曜日

とんぼライヴ

駒ヶ根の研修所は、ほんと楽しかったです。
しんどかったけど。
下は、リンク張ったけど見れるかな?
ナガブチツヨシ 歌います!


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2011年2月19日土曜日

ファーストコンタクト

こんにちは。鈴木鉄也っていいます。32歳♂。今度、青年海外協力隊でバングラデシュに派遣される、一応、一級建築士です。基本、優柔不断。けど、たまに何か決心すると、エイヤっとやらかす、そんなやつです。フワフワと、テキトーに楽しくブログってやつをやってみようと思っています。ヨロシクゥ!!!